影響評価
黄砂・大気汚染物質による健康への影響評価について、PM2.5などの粒径の大きさの違いによる健康影響への評価を行っています。
短期影響
2009年の調査では、黄砂自体は肌の症状とニッケルとの相関がわかりました。
気象庁によって判定された黄砂日には3つのタイプが存在することが分かりました。黄砂(砂成分)よりも汚染物質が多く飛来する日(Type1 Air pollution)、黄砂(砂成分)と汚染物質が混ざっている日(Type2 Mixed)、汚染物質も混ざっているが比較的少なく、黄砂(砂成分)がメインで飛来している日(Type3 Dust)。これらの黄砂に含まれる成分は、飛来経路によって左右され、人体への影響も変化することが分かっています。 一言で黄砂日といっても、一様に解釈することはできません。
長期影響
世界保健機関(WHO)の専門機関が、微粒子物質「PM2.5」などの大気汚染物質による発がんリスクを5段階の危険度のうち最高レベルに分類したと発表した。(2013/10/18)
すでに発がん性が知られているたばこの煙もPM2.5です。発がん性について因果関係の研究がされています。
たばこを吸わなくても、受動喫煙や残留受動喫煙による健康被害が報告されています。
二次喫煙 受動喫煙(じゅどうきつえん、passive smoking)セカンドハンドスモーク(second-hand smoke)、喫煙により生じた副流煙(喫煙者が吸い込む主流煙に対してたばこの先から出る煙)に曝露され、それを吸入すること。喫煙者が吐き出した煙や保持するタバコの先から立ち上る煙などが大気を経由して他人に吸入されること。
三次喫煙 残留受動喫煙(ざんりゅうじゅどうきつえん)、サードハンドスモーク(third-hand smoke)
受動喫煙が終わった後も表面上にまだ残る有害物質を吸入すること。最近では新幹線は禁煙となりましたが、喫煙所から帰ってきた喫煙車の服に付着したたばこの煙が再び放出され、その有害成分を第3者吸い込んでしまうこと。喫煙者がシルクのエプロンを着用して喫煙する日が来るかも。