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【取材協力】週刊新潮「【新型コロナ】『マスクの品格』の著者に聞く 子供にマスクは着けさせるべきか」の解説

週刊新潮の記事の解説

2020年2月9日(日)週刊新潮WEB版に、マスクについての話が掲載されました。
まず最初に、朝日新聞デジタル「新型肺炎、コンビニのマスクで防げる? 専門家に聞いた」、ウォール・ストリート・ジャーナル、日本政府の見解から、マスクは意味がないというニュースが紹介されています。
これらのニュースで登場するマスクは、どのマスクのことを言っているのか、マスク全部がどの用途においても意味がないと言っているように受け取れます。
朝日新聞では、N95防じんマスクのフィルターがウイルスを通すと書いてあり、防じんマスクも意味がないこと明記されていましたが、これは誤りとなり国家規格に対する挑戦となる記述になるでしょう。
衛生マスクもサージカルマスクもN95マスクであってもフィルター自体の性能を試験したと謳っているものについては、嘘でない限り同等のフィルター性能を満たしており問題はないと考えられます。
マスクが意味がないのは、フィルターを通過するからではないのです。フィルターの開発ばかりが進み顔へのフィットの研究が進んでいないのが問題です。
重要なのは、自分の顔に合っているマスクを選んでいるのか、顔にフィットするように着用訓練ができているのかです。
衛生マスクやサージカルマスクは、合わない人がどんなに訓練しても漏れ率を1%以下にすることは難しいでしょう。
漏れ率1%以下を目指す場合は、防じんマスクを選ばないといけません。マスクは、笑ったり、話したり、お辞儀をしたりの動作でもマスクは漏れてしまいます。防じんマスクも顔にフィットするものを選び着用訓練をしないと、目標を達成することはできません。もちろん、たまたま顔に合う人はいますが、きちんとフィットテストやフィットチェックを行い確認しなければいけません。
このN95防じんマスクを息苦しい、長時間つけられないと多く方がニュースで話されていますが、これも不正確な情報で、息苦しくない国家規格のマスクが存在します。
感染者への対応を行う可能性のある職業の人は、着用方法、息苦しさ、取り外し方などあらかじめ訓練を受けて備えておく必要があります。
また、その過程でN95の様な使い捨てマスクだけではなく、取り替え式マスクやブロワーマスクも選択肢に入れるべきでしょう。
検疫官が感染したと言うニュースが入ってきましたが、マスクが悪いのではなく、マスクはもともと使用する側が正しく扱わないと効果を発揮できないグッズなのです。いざという時に備えておこうというのが、「マスクの品格」だったのですが。予想した通りになってしまっています。
 
マスクは意味がないと言う単純な報道では解決になりません。
今の状況は、マスクというものが必要だと思い防じんではないマスクが売り切れ、マスクは意味がない、冷静に、と言われると今度は、マスクを軽視するようになり、"危ない"と"安全"の二択しか考えられていない状況です。
幸いなのが、結果的に多くの方が感染リスクの少ない日常の一般環境で起きていること。不幸なのが、感染リスクのある人と接する人が普段のマスク使用感覚の延長でマスクを着用して感染が拡大していることだと思うのです。
 
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